QLD州(クィーンズランド州)では、現在12年生(高校3年生)による共通試験週間の真っ只中です。違う学校に通う12年生の娘たちも例外なく、試験勉強に励んでいます。普段は別々の学校で学んでいても、州全体で共通の試験が行われるため、
同じ科目を選択していれば、同じ日・同じ時間に、それぞれの学校で試験を受けることになります。
この「External(外部試験)」は、クイーンズランド州の教育局(QCAA)が作成する州共通の筆記試験で、12年生の学習の集大成とも言える大切な試験です。各教科の最終成績は、学校内で行われるInternal(校内評価)と、このExternalの結果を合わせて決まります。
そしてこの結果が、大学進学に必要なATAR(Australian Tertiary Admission Rank)の算出に使われます。ATARとは、オーストラリア全体の同世代の中での「順位(ランク)」を示す指標で、数字が高いほど競争力があり、大学や学部によって必要なATARスコアが定められています。
このATAR制度は、かつて州ごとに異なっていた大学入試制度を統一する目的で、2010年代後半から全国的に導入されました。
クイーンズランド州では特に、従来の「OP(Overall Position)」制度に代わる形で、2020年にATAR方式が正式に導入されました。これにより、州を越えても大学入試基準が比較しやすくなり、より公平で透明性の高い評価が行われるようになったのです。
我が家でも、今まさにこのExternal期間に突入し、少しピリピリとした空気が流れています。それでも、娘達が時折お互いに勉強を教えあったりする姿は、とても微笑ましく感じるひとときです。試験が終われば、きっと一回り成長した姿を見せてくれることでしょう。
*画像は、元画像のジブリ風(笑)
